インフィオラータとは
インフィオラータとは、イタリア語で『花をまく』という意味の、400年以上続くイベントです。「キリストの聖体(コルプス・ドミニ)」を祝う祝日に、市民が教会までの道のりを花や種子等で宗教画を描くもので、イタリアやスペインを中心に世界各国で現在も盛大に行われています。花の短い命の中で成り立つアートは『エフェメラル・アート=儚い命のアート』とも呼ばれ、毎年その瞬間の美しさを求め、会場には多くの観光客が訪れます。
日本でも2001年から約15年間、市民アートイベントとしてインフィオラータを各地で開催し、これまでに300箇所以上の場所で作品を作り上げてきました。
2006年よりインフィオラータの国際連盟が設立され、2年に1度世界大会が開催されるなど、宗教行事としてだけでなく、アートとしての側面も注目されています。日本も2012年より加盟、2014年より当協会の代表理事である藤川がアジア代表理事を務めています。
一般の市民が参加し、ひとつの大きな絵を創り上げるアート、インフィオラータ。
もちろん完成した美しい作品も大きな魅力ですが、最大の魅力はアーティスト1人ではなく、市民がチームとなり協力をしながら作品を作っていくその過程にあります。
花びらを敷き詰めることで、絵が少しずつ完成へ近づいてくると、チームの絆も深いものへと変化していきます。完成したインフィオラータを前にしたときの達成感は言葉に表すことができません。
「Flowers have no borders!(花に国境はない!)」
世界各国代表のミス・インターナショナル70名と地域の方々が創り上げる大きな花絵「インフィオラータ」は、国という垣根を超え1つのチームの作品となり、世界平和への願いを届ける足掛けとなることでしょう。
インフィオラータができるまで
インフィオラータは通常午前2時間+午後3時間、計5時間の創作となります。
午前中はペタリングと呼ばれる、切り花を花びら状にカットする作業を行い、午後から花絵の創作を行います。
作品の参加人員は1㎡当たり1~1.5名で創ります。(20㎡の作品の場合、20~30名で創作)
インフィオラータは約5時間の間、数千本~数万本の花と触れあえる贅沢なイベントであるとともに、普段花と触れあう機会のない子供たちの花育事業としても活用できます。
そしてインフィオラータを通じ、チーム力やクリエイティブ力、コミュニケーション力を学ぶことができます。
よく耳にするのは、「親子三代で参加できる!」「普段会話する機会のない子供と会話をしながら楽しめた!」等、家族間のコミュニケーション強化にも一役買っています!
カーネーションを花びら状にし、色ごとに仕分けます。
下絵の上に花やカラーサンドを置き、色を付けていきます。