花で被災地を元気にする
Flower’s YELL Project
2011年3月11日におきた東日本大震災。
地震、津波、そして放射能は、多くの街を壊滅させ、そこに暮らす多くの人たちの命と生活を奪い去っていきました。
毎日テレビや新聞等で報道される被災地の状況。
色も香りもない被災地の映像には、一輪の花すら目にすることはありませんでした。
そこには生きていくことだけに精一杯の“現実”が映し出されていました。
現在、そして未来への不安と苦悩を抱える被災地の方々の心を、少しでも和ませ元気にすることはできないだろうか?
私たちはインフィオラータを日本で始め、その年10年目を迎えました。
花は人の心を和らげ、活力を与えてくれます。
そこでインフィオラータを通じて、花で被災地にエールを送ることを考え、2011年4月、被災地に10万本のバラの花を届ける被災者応援プロジェクト「Flower’s YELL」を立ち上げました。
全国各地で開催されるインフィオラータの会場で寄せられた募金を、10万本のバラの花に変え、4月29月から、震災で被害の大きかった地域の避難所・学校・病院等に、直接届けるとともに、様々なアーティスト達が描いた応援のイラストで、被災者の方々とインフィオラータをつくりました。
2012年3月11日には、宮城県石巻市の中瀬に、石巻市民とともに追悼アート「桜灯」を制作。
1万本のバラとキャンドルで“桜”のアートを創り、桜の開花を待たず亡くなった被災者に向け“花見”を捧げました。
2016年には福島県大熊町、2017年からは双葉町の方々と共に追悼のインフィオラータを創作、新しい献花のスタイルとして活動しています。
また2013年10月に伊豆大島で起きた、台風26号による土砂災害被災者への追悼のインフィオラータの創作や、2019年10月に発生した令和元年東日本台風被災地への支援物資の提供等、支援範囲も広げ、活動を続けています。
女川第一小学校 6年2組
阿部 天音さん
バラの花をいただき、ありがとうございました。
震災から4ヵ月過ぎようとしていますが、わたしは、生きたくても生きられなかった家族や親せきの分まで、毎日楽しく生きています。
わたしは、真っ赤なバラと真っ青なバラがいままで見てきた花で一番好きです。
そんなバラをおくってもらって、とてもうれしいです。
小さなアリがバラの花を見るためには、するどいトゲを上がらなければなりません。
でも最後は美しい花を見ることができます。
このアリのように、どんなに苦しい事があってもがんばって生きて行きます。
女川第一小学校 6年2組
横山 華蓮さん
希望のバラをありがとうございました。
震災から4か月が過ぎようとしていますが、女川町の人たちも、学校の人たちもみんな笑顔です。
いつも笑っています。
これからも震災に負けずにがんばっていきます。